平成27年3月末退職の農学部生物資源学科 西口 正通 教授から大学での思い出を寄せていただきました。
足球即时比分_365体育直播¥球探网での教員生活を振り返って
私は、平成13年10月に茨城県つくば市にある農業生物資源研究所から、農学部の生物生産システム学専門教育コースに新設された分子生物資源学研究室(現、分子生物資源学教育分野)の教授として赴任してきました。生物資源を対象にしたバイオテクノロジー、遺伝子、ゲノムなどのキーワードの並ぶ新しい分野の研究室であり、新設ですから研究設備がほとんどなく、また、当時は新任教員への予算的支援もない状況でした。そこで、同じコース内にとどまらず他のコースの先生方にも打診し、利用できる研究機器や設備の状況を調べ、また、古い器具類を集めながら研究室のセットアップを図っていきました。最も有効に利用できたのが、同じキャンパス内にある遺伝子実験施設(現、総合科学研究支援センター樽味ステーション)です。現在でも、その貴重な備品?設備やシーケンシング依頼などのシステムを大いに利用しています。
試験研究機関から今度は教育研究の現場に移り、教育という新しい仕事が増えました。授業では、研究の現場で体験したことをできるだけ取り入れながら進めました。城北の1、2回生向き授業では、私のラボを希望する学生が出てきて、転学部試験を経て、本人の希望がかないました。その他、教育活動で色々と経験し、学生の確かな手応えを直に感じました。また、海外からの留学生も積極的に受け入れ、現在、ラボでは4名の留学生がいます。日常、彼らとはほとんど英語で通し、おかげで、留学生社会(?)では日本語があまり上達しない稀有な研究室の一つという噂です。
研究については、赴任当初は前任地でのプロジェクトを引き続き実施していましたが、外部資金獲得をめざし、毎年公募プロジェクトに応募を続けていました。科学技術振興機構(JST)や農水省関係の公募プロジェクトに応募し、総括あるいは分担者として、いくつかの課題に採択されました。現在もポスドク2名を雇用して研究を実施しています。それらの成果の一つとして、今年の1月に東京であった新技術説明会(JST)のポスターをここに掲載しました。この時の反響の大きさに驚いています。それに関連して、このたびは本年度の第22回源内賞を受賞するという栄誉を受けることになりました。3月には晴れの授賞式に出席します。
以上、坊っちゃんの青春の地である松山での13年あまり、青春真っ直中の学生に囲まれ、まるで、もう一つの「坊っちゃん」が出来そうなすばらしい日々を送らせていただきました。お世話になった足球即时比分_365体育直播¥球探网、学生?教員?職員の皆様に、心より感謝申し上げます。