平成27年3月5日(木)、医学部創立40周年記念講堂で、重信事業場安全衛生委員会が主催する「安全衛生講演会」を開催し、学内?学外から約110人の参加がありました。本講演会は、日本医師会産業医制度に基づく研修であるとともに、日本産業衛生学会産業看護師実力アップコースの講義を兼ねており、学内のみならず、愛媛県下の医療機関、企業等から約20人の産業医?産業看護師が参加しました。始めに、本委員会委員長である安川正貴医学系研究科長から挨拶があり、続いて医学部安全衛生管理室の浜井盟子室長から「大学の労働安全衛生に係る最近の動向」について情報提供がありました。
その後、医学部附属病院総合診療サポートセンターの櫃本真聿センター長から、「ストレスを原動力に!」と題して講演がありました。
講演の中で、
?「やらされ感覚」を「自ら取り組む主体性」に変えることでストレス要因をやる気に活用できる
?メンタルヘルスへの取り組みを個々の健康管理からではなく、経営観点から取り組むべきである
?「風通しのよい職場」として、話し合いの場(コミュニケーション)を設け、手段の確認ではなく、曖昧な目的を明確化?共有化し、互いの力を引き出すエンパワメント?サイクルとすることにより、ストレスが原動力になる
との話がありました。
続いて、公衆衛生?健康医学講座の三宅吉博教授から、「疫学研究の実際と手法?職場環境もリスク要因になり得るか?」と題した講演があり、疫学的手法である「オッズ比」について「1>でリスク要因」、「1<で予防要因」になるといった、学術的な説明も行われました。受講者は、課題演習として実際にオッズ比を算出する等の実技を交えながら、疫学研究について学んでいました。> 重信事業場では、今後も継続的にこのような講演会を開催し、安全衛生活動を積極的に進めていきます。