平成27年4月23日(木)、医学部創立40周年記念講堂で、医学科5年生を対象とした白衣授与式を実施しました。この授与式は、病棟実習の資格を得た108人の医学生が、医師を志す者としての自覚を再確認するとともに、これからstudent doctorとして病棟実習に臨み、実習を通じてチーム医療の重要性を学びながら将来の医療を担う人材となることを期待して、平成23年度から実施しています。
開会にあたり、満田憲昭医学部長から「これまで座学で学んだことを実習の中で活かし、医師としての技術を身に付けてください」と激励の言葉がありました。これに対し、学生代表者から、真摯に実習に取り組みたいとの決意が述べられました。続いて、10人の教授が、白衣に袖を通した学生一人ひとりと固い握手を交わし、激励を行いました。また、短期交流学生として、韓国のカンウォン大学から来日している2人の医学生も参加し、記念品として白衣が授与されました。
最後に、三浦裕正附属病院長から「student doctorとしての自覚と誇りを胸に実習に臨み、患者さんの目線に立った医師になることを期待しています」と、医師の卵たちにお祝いの言葉を贈り、全員で記念撮影を行いました。
学生代表による宣誓(全文)
晩春のみぎり、本日は多くの先生方に見守られ白衣をいただき、大変ありがたく存じます。医学科5回生を代表し心から御礼申し上げます。今、私たちはこの白衣に袖を通すことの意義と責任を重く感じています。これまで4年間、机上で学んできたことを、実際の患者様の症状や先生方の診療と結び付けることのできる初の機会です。これまでも、命にかかわる学問であることを自覚し、それぞれが真剣に取り組んでまいりましたが、これからは、より一層の責任と自覚をもって真摯に取り組んでいきたいと思います。
この白衣に身を包み一歩病院に出れば、患者様からは、医療従事者として見られます。柔らかい笑顔の中にも緊張感を秘め、目にすること、耳に届くことを逃がさぬよう全てを自分の血や肉にしていきたいと思います。また、先生方だけでなく、医療を取り巻くすべての方々の動きにも注目し、将来、チーム医療の一員として医療に携わることができるよう病院全体の動きも理解できるよう心掛ける所存です。
ここに白衣の授与を受けるすべての仲間が、最大限の努力をもって最高の医師に育つことを誓い、結びの言葉と致します。本日は、本当にありがとうございました。