平成26年2月21日(金)、新居浜市で、医学部附属病院地域医療支援センターが平成25年度愛媛県東予地区病院指導医講習会及び病院連携記念講演会を開催しました。
この講習会及び講演会は、愛媛県の地域医療の充実?発展を目指して、県内各地区での若手医師の研修指導体制を整備し、地区内での医療問題や病院勤務環境について共通認識を高め、病院間の連携を深めていくために、1月に開催した宇和島市に続き、今回は新居浜市で開催することになりました。
高田清式地域医療支援センター長の開会挨拶の後、高橋敏明副センター長から、センターの運営事業の説明と地域枠医師の配置に関するアンケート結果の報告がありました。
次に、高田センター長を座長に、住友別子病院の鈴木誠祐院長から、新居浜地区の医療の現状と課題並びに同病院での臨床研修の特色についてミニレクチャーがありました。続いて、西条中央病院の小野仁志副院長から、西条地区の救急医療の現状並びに同病院の診療及び臨床研修の概要についてミニレクチャーがありました。
参加者からは、臨床研修医受入に当たっての取組や秘訣等について意見が交わされました。
その後、徳島大学ヘルスバイオサイエンス研究部医療教育学分野の赤池雅史教授が「地域を拠点とした医師のキャリア形成支援」と題した記念講演を行いました。医師に必要な基礎的?汎用的能力及び診療現場における教育方法の紹介、専門医養成システムと一体となった医師の適正配置などについて、分かりやすい講話がありました。
会場には、東予地区の病院、各市町の行政機関等から約40人の参加者がありました。参加者は、赤池教授の記念講演に熱心に聞き入り、講演後には、若手医師の指導方法、臨床研修制度、専門医制度など、多岐にわたり活発な質疑が交わされ、地域医療の現状と諸課題、若手医師の指導育成方法等について考える良い機会をもつことができました。
本センターでは、今後も同講習会を定期的に開催し、県内各地区の医療機関の連携に資するとともに、地域医療を担う医師の養成を推進してまいります。<医学部>