平成26年2月27日(木)、東温市見奈良の坊ちゃん劇場で、当劇場で上演中のミュージカル「げんない」に出演中の女優、加藤富子さんによる「魅力的な話し方講座」を開催しました。
この講座は、同窓生を中心に多方面から学生に対する支援をお願いする『教育学部サポーター制度』の取組として、平成21年度からスタートしました。今回で13回目となり、1年生から大学院生までの17人が参加しました。
加藤さんは、平成23年度に引き続き2回目の登場です。当日は、演劇の技術で感動を与える話し方を受講生に学んでもらおうと、午前中に加藤さんが出演中の「げんない」を観劇した後、午後からワークショップを行いました。
加藤さんは、「役者は自分の全てをさらけ出して役や人と向き合い、いろいろな人間になります。ただ台詞を覚えて言葉を発しているだけではありません。言葉の裏の気持ちを探るのが役者です。今日は即興劇などに挑戦して、心で感じ、頭で考えて体をたくさん動かしていきましょう。」と挨拶があり、ワークショップに移りました。
受講生は、猫になりきったり、相手の提案を断り続けたりする様々な課題に挑みました。また、幸せ?悲しみ?怒りの3つの感情を挨拶で表現する課題では、表情や声のトーン、歩く速さを変えることで表現していきました。受講生は、「相手を感じながら、自分を伝える」「相手の気持ちになって聴く」など、普段役者が訓練している演劇のスキルを使ってのワークショップの中で、楽しみながらコミュニケーションの本質を体で感じることができたようです。
最後に、加藤さんから「心が感じると、体の動きも変わります。表情は相手に伝わり、自分を見つめると相手の気持ちも分かるかもしれません。今の気持ちを大切にしてください。」とアドバイスがありました。
受講生からのアンケートでは、「とても勉強になった」「コミュニケーションの楽しさ?大切さを実感することができた」「日常にも活かせるようなものばかりで、今後教壇に立った時に活かしていきたい」といった感想があり、充実した講座になりました。<教育学部>