平成26年2月12日(水)、総合情報メディアセンター1階メディアホールで、公開講座「韓国の特別支援教育:特にGifted Childrenに対する教育から、教育における『平等』を考える」を開催しました。
本学では、学生の海外派遣?受入などの国際交流を支援するために「足球即时比分_365体育直播¥球探网国際連携促進事業(国際連携GP)」を設けており、教育学部では、平成24年度及び平成25年度に「特別支援教育分野における日韓交流事業」を実施しております。
今回の公開講座は、教育学部と部局間学術交流協定を締結している順天郷大学から、韓国英才児教育学会の会長でもある李神童博士を講師としてお招きしました。当日は、本学の学生、教員の他にも学外から特別支援教育に携わる教員の参加もあり、ほぼ満席になりました。
李博士から、Gifted ChildrenまたはTalented Childrenについて、生まれつき極めて高い能力を持つ幼児児童生徒であること、学び方や学習能力がいわば例外的な子ども「Exceptional Children」であり、特殊教育(Special Education)の対象として能力にあった教育課程の用意や特別な支援を行っていると紹介がありました。こうしたGifted Childrenに特化した教育は多くの国々において行われていますが、日本においては「特殊教育=障害児教育」という認識が広く、近年の特別支援教育(Special Support Education)への移行後も特別支援教育の対象として取り扱われていません。
講演では、Gifted Childrenの定義、特別な教育課程の必要性、具体的な支援方法なども紹介され、さらに今後の発展性についても説明がありました。
今後、本学部では、特別支援教育分野の新たな領域が日本にも根付くきっかけになるよう今回の機会を活かしていきたいと思っています。なお、今回の資料作成やプレゼンテーションは、法文学部留学生のホン?ジョンスさんのお力をお借りして行いました。
そして、「特別支援教育分野における日韓交流事業」の韓国からの招聘プログラムとして、順天郷大学から李博士の他2人、ナザレ大学から1人をお招きしました。13日(水)には、附属特別支援学校やバリアフリー推進室を参観されました。
また、14日(金)には、一行で柳澤康信学長を表敬訪問しました。順天郷大学の教員から柳澤学長に対し、5年間の部局間学術交流協定に基づく交流について成果と相互交流が順調に行えたこと、さらに大学が支援する国際連携GPの実施について、謝辞がありました。その後、韓国の大学における障害学生支援の実態などについても話題が広がり、充実した時間となりました。<教育学部>