平成21年6月11日(木)、グリーンホールにおいて、中村時広松山市長をお招きし、法文学部総合政策学科の「観光政策論」の講義をしていただきました。
法文学部総合政策学科の「観光政策論」の授業では、学外から行政や業界の講師をお招きし、生の声を聞くことにより、観光業への関心、理解を深めており、第9回の今回は、中村松山市長をお招きして講義をしていただきました。
中村市長の講義のテーマは「松山の観光の現状と課題」で、現在進めている松山市の政策として、松山市ならではの魅力を活かしたまちづくりについてお話しされ、その中で、『坂の上の雲』まちづくりについて触れました。司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』は、明治時代、松山市で生まれ育った正岡子規、秋山好古?真之兄弟の3人の人生をたどりながら、「近代国家」の仲間入りをしようとした明治の日本を描いた作品で、今年の秋からNHKスペシャルドラマでの放送が予定されています。中村市長は、『坂の上の雲』との出会い、小説に対する思い、映像化に至るまでの経緯などをお話しされ、子規ら明治の偉人が生まれ育った松山市が持つストーリーと、そんな歴史ある松山市の魅力をまちづくりに活かしたい、と語りました。
講義の最後には、「観光客の方から『坂の上の雲』について訊ねられたとき、ちゃんと答えて松山市の魅力を伝えられるよう、皆さん自身が自分の住む松山市の魅力に目を向け、一人ひとりの手でまちづくりをしてほしい。」と締めくくりました。