? 平成19年8月9日(木)?10日(金)の両日、農学部附属演習林米野々森林研究センターにおいて、農学部附属演習林(大学の森)が主催する第5回めざせ!森の達人!の夏の森教室「上を向いて歩こう?葉っぱがおりなす不思議な世界?」を開催しました。
? 今回は”葉っぱ”をテーマに、9月開催の秋の森教室と2回をセットにして開催します。普段何気なく見ている葉っぱですが、なぜ木に葉っぱが付いているのか、なぜ緑色をしているのか、なぜ秋には枯れて散っていくのかなど、この体験講座では、森の自然に親しみながら、葉っぱの不思議について学び、そして「葉っぱの達人」を目指します。
? 8月9日(木)午前10時、夏の厳しい日差しが照りつける中、松山市周辺から集まった10人の小?中学生達は、達人の学生リーダーからスタッフの紹介、プログラムや注意事項などの説明を受けた後、2班に分かれて森の奥地へと出発しました。
? 森林研究センターから車で約20分の所にある実習地に到着すると、はじめにキャンプのためのテントの組み立て、料理のためのかまど作り、料理や五右衛門風呂のための沢水を引く作業などを、みんなで協力しながら楽しく行いました。
? キャンプの準備が終了すると、早速勉強会の開始です。沢山の木が生い茂る薄暗い森の中に入っていくと、鋭角な斜面に立つ2本の木が今回の教材の木でした。各リーダーのもと、2班に分かれて木の高さを測る方法などについて話し合った後、器具を使って実習しました。また、木の下にブルーシートを敷き、枝葉の一番外の地点を線で結び、木の広がりを調べました。この調査では、斜面の下に向けて枝葉が広がっていることが判りました。
? 昼食後、今度は木の切り方と倒し方の実習を行いました。木を切る場合は、倒したい方向の面を3分の1程度くさび形に切り取り、次に反対方向からのこぎりを入れますが、このときに周りの木にロープを掛けて倒したい方向に引っ張ります。全員で交代しながら作業を行い、教材の木が倒れると同時に参加者から大きな喚声があがりました。
? 最後に切り倒した木の枝を切り落としてキャンプ地まで運びましたが、この葉っぱは、翌日の勉強会の教材として利用するそうです。普段は、人の声など全く無縁の山奥で、この日だけは楽しい笑い声とにぎやかな声が山に響いていました。
? なお、9月29日(土)?30日(日)の両日に開催の秋の森教室では、「足元の宇宙?落ち葉の下へ行ってみよう?」と題して、土の中の勇者たちや根っこのとりでなどについて勉強する予定です。
広報室