平成27年7月25日(土)、いよてつ髙島屋キャッスルルームで、「肺の病気から健康を守ろう!」をテーマとした第36回ヘルスアカデミーを開催し、約190人の参加がありました。
今回のイベントでは、日本呼吸器学会が定める肺の日(8月1日)にちなんで、広く市民の方に呼吸器疾患の理解を深め、健康の維持について学んでいただきました。始めに、独立行政法人国立病院機構愛媛医療センターの阿部聖裕氏から開会のあいさつがあり、公開講座がスタートしました。
第1部では同センターの伊東亮治氏から、免疫力が低下している高齢者にとって罹患率の高い肺炎について、特に高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種とその有効性、安全性に関する説明がありました。続いて、本学医学部附属病院の片山均氏から「肺の生活習慣病COPDと上手く付き合おう」をテーマに、認知率の低い病気「COPD」とはどんな病気か、また、その診断?治療法について話がありました。そして、現在タバコを吸っている人で咳、痰が続いたり、階段を上る時に息切れを感じたりする場合は、早めに受診をして欲しいといった呼びかけがありました。最後に、独立行政法人国立病院機構四国がんセンターの山下素弘氏から、わが国のがん死亡者の中で最も多い肺がんの治療や予防について最近の話題も交えた講演がありました。
第2部では「あなたの肺は何歳?肺年齢チェック」と題し、参加者の中から約80人の希望者の方が呼吸機能検査を行い、肺年齢等について医師から説明を受けました。
呼吸機能検査を初めて受けた参加者の方から「検査は苦しかったが、いろいろな説明を聞けて非常に参考になった」と感想があり、多くの方が自身の肺の健康について学んでいただくきっかけになりました。