平成27年7月23日(木)、理学部会議室で、理学部FD講演会「反転授業の実践」を開催しました。
理学部では、日頃よりFD活動の啓発に努めており、その一環として、今回は、島根大学大学院総合理工学研究科の小俣光司教授をお招きし、「反転授業の実践」と題する講演会を開催しました。理学部、工学部、教育学部や教育企画室から、教職員22人の参加がありました。
反転授業とは、学生が予めWEBに準備された動画教材等によって教員の講義を学習し、教室では事前学習に基づき発展講義や演習、アクティブラーニングを実施する授業形態です。小俣教授は、4年ほど前から反転授業を実践されており、今回はその経験をもとに、効果的な反転授業の実施方法に関する講演と、iPadを用いた反転授業教材作成の実践演習を行いました。
講演では、反転授業の教育効果として、成績の5%上昇や自宅学習時間の増加が報告されていることや、反転授業が学生の学ぶ権利を保障する上で重要な役割を果たすこと等が紹介されました。また、反転授業を個人で簡単に始める方法として、スライドに音声や線画等を記録するスクリーンキャストの利用が挙げられ、「Explain EverythingTM」(iPad等のタブレット用アプリ、以下EEと略)を用い作成した動画を利用する反転授業の方法が紹介されました。以下は、その一例です。
- 自宅では20分前後のビデオを視聴し内容をまとめたノートを作成する。
- 授業では、最初に前回の課題復習や今回の演習説明を15?20分程度受けた後、グループワークで課題に取り組む。
- 教員は教室を回り、宿題ノートチェックと、ワーク進行補助のためのアドバイスを行う。
- 完成した課題を提出し終了する。
講演後の質疑応答では、多くの質問や意見が寄せられ、実践演習では、EEをインストールしたiPadを用いビデオ教材作成のワークを行いました。ファイルの新規作成から、写真?動画?線?図形?文字の挿入方法、音声の録音、ビデオへの書き出し等の内容で、参加者は主な使い方をマスターしました。参加者からは「是非授業で実践してみたい」との積極的な意見がありました。
※本講演会は、足球即时比分_365体育直播¥球探网教育改革促進事業(愛大GP)「クォーター制のメリットを最大限に活かす反転授業教材の開発(理学部H27-28年度)」のサポートを受けています。