教育学部音楽教育講座の市川克明准教授が率いる木管5重奏アンサンブル「旅縁」Tabinoenが、同講座の福富彩子准教授と、木管5重奏とピアノのアンサンブル作品の室内楽演奏会を行いました。
アンサンブル「旅縁」Tabinoenは、2011年の東日本大震災後、東北被災地支援演奏旅行を機に結成された木管5重奏アンサンブルです。メンバーは、市川准教授(ホルン)、高橋真理氏(フルート)、宮川敦史氏(オーボエ)、古川邦彦(クラリネット)、小山佳子(ファゴット)の5人です。それぞれがプロとしてコンサートで演奏したり、個人レッスン、吹奏楽の指導などを行っていますが、これまでに東北を中心に多くのチャリティーコンサートを開催しています。今回は、福富准教授を迎え、木管5重奏とピアノのアンサンブルの室内楽演奏会を行いました。
7月25日(土)は、西予市立野村中学校、内子町立大瀬中学校の2校で学校訪問ミニコンサートを行いました。生徒にとってはなかなか聴く機会がない楽器の紹介やトークを交え、美しい響きで多くの生徒と地域の方々を魅了しました。
7月27日(月)は、松山市(いよてつ高島屋9Fローズホール)で室内楽演奏会を行いました。木管5重奏は中学高等学校などでも比較的よく演奏される編成ですが、そのレパートリーはかなり限られており、ピアノを含んだ6重奏は演奏される機会があまりありません。演奏会では、モーツァルト、バッハ、ベートーヴェンの名曲からフランスのイベールが放つ色彩感あふれる作品、現在ヨーロッパで流行っているブルーマー作品などが演奏され、観客にとって木管アンサンブルを聴く貴重な機会となりました。
市川准教授は、大震災後の東北地方での被災地支援演奏旅行がきっかけで活動を始め、その体験で「音楽をする喜び」、「明日への希望」をもらったそうです。そして、次世代を担う音楽好きな児童生徒の皆さんを対象に、また、このような音楽を生で聴く機会の少ない地方での演奏活動を積極的に行っていき、名曲を演奏し紹介していきたいとのことです。