平成26年1月7日(火)、工学部本館会議室で、労働安全コンサルタントの魚田慎二氏を講師に迎え、工学部安全衛生委員会主催の工学部環境講演会を開催いたしました。
講師の魚田氏は、早稲田大学を卒業後、出光興産株式会社に入社され、エチレン製造装置の建設と運転に携わられました。その後、千葉工場の安全業務を担当された後、本社でISO14001審査員など環境業務を担当され、2009年に退職されました。退職後は、労働安全コンサルタントとして、安全啓蒙活動を行っておられます。
今回の講演会では、大賀水田生工学部長の挨拶に続き、魚田氏から「環境保全と産業安全」と題するお話がありました。
初めに、長年企業で活躍された経験から実例を挙げて、環境問題と安全衛生は切り離すことのできない問題であることを説明されました。次に、社会で起きている労働災害や事故を類型化し、それぞれの代表的な発生原因について、心理学的側面も含めて詳しく解説され、安全の維持のために我々が何をすべきかについて話されました。また、事故防止の方策については、一人ひとりの教員の意識や、学生の安全意識の向上ばかりでなく、組織のトップの意思の重要性も強調されました。
講演会には、工学部をはじめ農学部、医学部、さらに施設基盤部安全環境課を合わせて、30人を超える教職員の参加がありました。参加者全員が環境安全について理解を深めるとともに、安全の維持のためには「当たり前のことを確実に行う」ことが重要であるとの認識を改めて持つよい機会となりました。<工学部>