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HISTORY ?農学部資源?環境政策学 大隈 満 教授?

平成26年3月末退職の農学部資源?環境政策学 大隈 満 教授から大学での思い出を寄せていただきました。

にわか仕立ての13年?農学部社会人教員としての?

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胡柏研究室と合同の夏の一泊ゼミで

 私は、平成13年4月本学農学部に赴任した。それまでは、農林水産省の法律事務官だった。博士の学位も研究論文の一本も無い私が教員になれたのは、教員多様化の方針のもとで設けられている社会人枠の制度のおかげである。赴任当初は、うるさい上役も議員もいなくなって、のびのびと楽しく仕事をさせていただいた。
 しかし、そのうち博士の学位もなくては、いくら多様化とはいえ、大学教員としての「基本的人権」を認めてもらえないこと、学生の指導にも差し障ること等に気付き、同僚の胡柏先生の科研のお手伝いをさせてもらう中で知り合った九州大学の辻雅男先生のご指導で、平成17年に九州大学から博士の学位を頂戴した。タイトルは『柑橘地帯における共選組織の機能変遷過程と現代の農家の対応に関する研究』という。宇和島市のJAを事例とした、組織論と経営論とが混在したような論文である。おかげで、その後の大学生活は、少なくとも学位の点では引け目を感ずることがなくて済むようになった。
 しかし、私の大学時代の専門は法律であり、農業政策に関する知識は農水省での実践を通じて身につけたものであったから、生え抜きの学者の方々とは、方法論にしても、蓄積にしても自ずから差があり、13年の間にこれを埋めることはできなかった。
 その替わりというわけではないが、社会的貢献として、県庁の委員会や西条市をはじめとする地方自治体の様々な仕事に関わらせていただいた。特に西条市は、先端的な技術を取り入れた農産物のブランド化等に力を入れており、一定の貢献はできたと考えている。
 また、教育に関しては、自分なりに工夫をし、特に任期後半にはシミュレーションを導入した政策学の授業等で学生の関心を喚起することができたと思う。これは一種のロールプレイングゲームと言っても良い方法で、学生に大臣、議員、マスコミといった役を割り振り、ディベートをさせるというものである。授業は工夫次第で学生がついてくる、という実感をそのとき持った。また、ゼミは胡柏研究室と合同で実施し、夏には合宿も行った。胡先生とは時に白熱(?)の論戦を繰り広げ、我ながら相当程度の高いゼミになっていたのではないかと自負している。
 足球即时比分_365体育直播¥球探网での13年間は、にわか仕立ての感は否めないものの、ともかく第二の人生としてはきわめてハッピーなものであった。これも関係者の皆様のおかげであり、ここに伏して感謝申し上げる。