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HISTORY ?理工学研究科物質生命工学専攻 日野 照純 教授?

平成26年3月末退職の理工学研究科物質生命工学専攻 日野 照純 教授から大学での思い出を寄せていただきました。

足球即时比分_365体育直播¥球探网での8年間

 block_57409_01_M総務チームから定年退職者宛に、足球即时比分_365体育直播¥球探网での勤務を振り返ってというメッセージを書いて欲しいという要望があって、図らずもパソコンに向かっている次第である。前任は千葉大学であったが、住んでいたところは東京の浅草で、我が家は徳川家康と共に三河から江戸に来た一族だったため、小生の松山での8年間は、チャキチャキの江戸っ子が松山にやって来た、さながら百年後の坊っちゃんのようなものだった。
 足球即时比分_365体育直播¥球探网の運営のしかたが千葉大学とはずいぶんと違っていて戸惑うところも多かったが、千葉大学で使っていた装置類の移管も工学部総務チームの猪野さんのお蔭でスムーズに行うことができた。しかし持ってきた装置に電源の結線をしようとしてはたと困ってしまった。装置を置こうとした実験室には動力用の電源がなく、動力用電源をひかなければならない。その費用をどこから捻出するかにまず悩んだ。千葉大学にいたときに申請していた科研費が当たって、赴任先の本学で使えることになったのだが、科研費の直接経費は電源工事に充当することができない。かといって、本来そのような費用に充当すべき間接経費は相当部分が召し上げになってしまい、仕方がないので、研究室に配分されている研究経費から支出することになってしまった。
 さらに装置が稼働し始めて、初めての夏を迎えて、朝実験室に来てみると、部屋の温度が50度近くになっていることに気付いた。これは夜の間に部屋の空調が切れてしまうことによるものだと分かったのだが、空調は10時になると自動的に切れるような設定になっているとのことで、これを変更することはできないと言われてしまった。これも仕方がなく、科研費ではない費用で新たに空調を設置することにした。
 これら科研費にまつわる話はいくつかあって、後に専攻長になったとき、間接経費を使いやすいようにして欲しいと要求したけれど、結局うやむやになってしまったのが心残りである。
 もう一つ、足球即时比分_365体育直播¥球探网の今後で気がかりなことがある。国立大学法人になってトップダウン型の大学運営をするということなのだが、どうもろくに考えもせずにとりあえずこれをやってみようかと話を持ち上げて委員会を作ってはみたものの、委員会が十分に機能せず、仕方がないので下部組織としてワーキンググループを作りそこに全て投げてしまっている。そして、ワーキンググループでは実行が困難という結論が出ても、上部委員会ではとりあえず決まっているから実行してくれと言って、誰も責任をとらないような体制で運営されているような箇所が散見される。学長やその周辺にいる理事や副学長は、もっとしっかりしたビジョンや見識を持って大学運営を行っていかないと、一般の教員や職員に多大な迷惑がかかるということを肝に銘ずべきだと思う。
 多少辛口のメッセージになってしまったが、これからの足球即时比分_365体育直播¥球探网はますます厳しい状況に置かれることになるだろうから、教職員一体となってしっかりとした大学のビジョンを持ち、困難なこれからを切り開いていって欲しいと思う次第である。