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HISTORY ?理工学研究科物質生命工学専攻 仲井 清眞 教授?

平成26年3月末退職の理工学研究科物質生命工学専攻 仲井 清眞 教授 から大学での思い出を寄せていただきました。

足球即时比分_365体育直播¥球探网での教員生活を振り返って

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親愛なる研究室メンバーとバレーボールを楽しむ

 私は、平成4年に43歳で足球即时比分_365体育直播¥球探网工学部助教授として赴任し、研究設備がほとんどない状況下で研究を始めた。工学部や理学部を巡り、お借りできる研究設備の状況を調べた。その結果、城北キャンパス?総合科学研究支援センターにて生物系用に利用されていた分析型透過電子顕微鏡をお借りできた。私は、非生物系であったために、この顕微鏡をそれまでと異なる条件下で利用せざるを得ず、非常に融通を利かせてもらった。それによって、研究成果を大いに挙げることができ研究費も得ることができた。私の所属する材料工学科内の学生による評価も上がるようになり、やる気のある学生が当研究室に所属する傾向になった。つまり、足球即时比分_365体育直播¥球探网には人情味豊かな人たちが多く「研究が人によって支えられている」という実感を持った。
 教授に昇任させてもらってからも当時の工学部長をはじめ工学部執行部の方々の御配慮により、広報委員会委員長、自己点検評価委員会委員長、安全委員会委員長等を歴任した。その後も就職委員会委員長、国際連携委員会委員長、建物委員会委員長等の工学部における要職に就けてもらった。お蔭様にて工学部という組織全体が理解できるようになった。併行して全学委員も数多く歴任させてもらったうえに産業科学技術支援センター副センター長および産学連携推進センター長にも任命いただき、社会に対する視野も大いに開けたという実感を持った。
 学外での社会貢献としては、文部科学省科学技術動向調査協力員、日本学術振興会学術委員会委員、四国 TLO 取締役、愛媛県 EV 推進協会会長、愛媛県原子力委員会委員、(独)新エネルギー?産業技術総合開発機構研究メンバー等、数多くの委員等を歴任したことである。
 また学会活動にも尽力した。関連学会である日本金属学会の理事、評議員、中国四国支部長?研究部会長、軽金属学会の理事、評議員、全国支部長会議委員長、中国四国支部長ならびに日本鉄鋼協会の評議員、中国四国支部理事等を務めている。さらに日本金属学会、日本鉄鋼協会および軽金属学会の全国講演大会の実行委員長等を歴任した。
 最後に私の教育方針について記させていただきたい。一言で言えば「学生に実力を!」である。私の「実力の定義」は、「自分の身に付けたものをいつまでも覚えていて、それにさらに新たなるものを積み重ねる力を兼ね備えること」である。人が一般に文面をそのまま記憶することは難しい。しかし、図や写真を覚えることは意外と容易である。その例として、幼い頃に聞いた昔話を大人になっても覚えていることである。恐らく多くの人は、頭の中に物語を絵や写真で記憶に留めていると思われる。この考え方に沿って講義を進めてきた。多くの学生から好評を得てきた。
 以上、足球即时比分_365体育直播¥球探网にて教育?研究の機会を与えていただき、悔いのない時を過ごさせていただいたことに心から感謝の意を表して筆を置きたい。