お知らせ

「媛の国から小麦の焼酎『自由人』」ができました

無細胞タンパク質合成研究に使われた小麦を再利用した小麦焼酎『自由人』が、産官学の協力で生まれました。

 

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でき上がった「媛の国から小麦の焼酎『自由人』」

 本学無細胞生命科学工学研究センターでは、世界に先駆けて生命体の素子であるタンパク質を、生体外で自由自在に、かつ大量に合成することのできる、独創的なタンパク質合成技術を確立させています。
 この技術は、小麦の胚芽をすり潰した抽出液を使ってタンパク質を合成するものです。
このときに使用する小麦は、愛媛県産の小麦を使用していますが、必要な胚芽部分(0.5%)を取り除いた小麦を原材料として再度有効利用するため、松山市が愛媛県四国中央市の酒造会社(梅錦山川)に小麦を利用した焼酎の開発を依頼しました。

 

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アルコール度数は35度。芳醇な香りに仕上がった。

 開発期間は約6ヶ月、愛媛県産の小麦胚芽が、世界の常識を覆すタンパク質合成技術のもとになり、胚芽部分を除いた小麦が「媛の国から小麦の焼酎『自由人』」と生まれ変わったものです。
 「自由人」とは、歴史を知ることから始まり、学習に裏付けされた独自の人生を創りあげる人という意味です。
愛媛県産小麦を利用したタンパク質研究と焼酎の開発は、本県のキャッチフレーズ「愛媛県産には愛がある」そのものです。

 

※現在、『自由人』は市販されていません。 無細胞生命科学工学研究センター