平成17年1月15日(土)、本学無細胞生命科学工学研究センター客員教授の、田中耕一氏(島津製作所フェロー、田中耕一記念質量分析研究所所長)による特別講義を開催しました。
第3回目となる今回の講義は、「タンパク質の翻訳後修飾を質量分析によって解析することの意義と現状」と題し、本学の無細胞生命科学工学研究センターの教職員及び理工学研究科の大学院生を対象として行われました。
講義内容は、遺伝子情報からは未だ予知することができないタンパク質分子の修飾(リンや硫黄などの無機物質や糖などの有機物質の結合)に関するもので、特に優れた性能を発揮する質量分析法の開発と応用でした。
聴講者の中には実際に質量分析装置を使って研究している生化学専攻の院生も多く、発明者である田中先生の開発にかかわるエピソードは、特に感銘深いものでした。研究者?エンジニアとしての熱意と誇りを持って仕事に取り組む姿勢に接することができ、学生諸君にとっても、大きな励みとなりました。
今回の特別講義には、この春開講するスーパーサイエンスコース(SSC)入学予定者12名も参加しました。高校生にとっては、専門的で難しい内容でしたが、ノーベル賞を受賞した田中先生から生の話を聞くことができ、貴重な体験となりました。?
無細胞生命科学工学研究センター?