平成27年12月4日(金)?5日(土)に、フィリピン?マニラで開催された第42回フィリピン生化学?分子生物学会年会で、今年9月に大学院理工学研究科で博士の学位を取得したMaria Claret Lauanさんのポスター発表が、環境?生物多様性部門の最優秀ポスター賞に選ばれました。
本学会は、主にフィリピン国内の生化学?分子生物学を専門とする研究者のために毎年開催されています。 Claretさんは、沿岸環境科学研究センター化学汚染?毒性解析部門の岩田久人教授の指導のもと取り組んだ博士論文「PROTEOME AND TRANSCRIPTOME ANALYSES FOR IDENTIFICATION OF PATHWAYS AFFECTED BY DIOXIN ACCUMULATION IN BAIKAL SEALS(バイカルアザラシのダイオキシン類蓄積による毒性影響経路同定のためのプロテオーム?トランスクリプトーム解析)」の成果を発表しました。
これまで測定が困難であった野生動物(バイカルアザラシ)のプロテオームとトランスクリプトームを併せて解析し、ダイオキシン類の汚染と関連付けて毒性影響を解明した点が高く評価され、今回の受賞に至りました。
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賞状