平成28年5月23日に開催された日本信頼性学会第38回年次総会で、大学院理工学研究科電子情報工学専攻の高橋寛教授、樋上喜信准教授、総合情報メディアセンターの阿萬裕久准教授および大学院理工学研究科博士後期課程の志田洋さんが「高木賞(最優秀論文賞)」を受賞しました。
日本信頼性学会は、信頼性を専門とした学会活動を行う国内唯一、国際的にも数少ない研究者?技術者のための団体です。我が国における産業の質的発展のために、信頼性技術の果たす役割が益々重要になっていく中で、その中心的団体として本学会は発展を続けています。また、高木賞とは、独創性および信頼性の学術的研究の発展に大きく寄与した論文1編を表彰する制度です。
受賞対象の論文「0―1整数計画問題を利用した欠陥検出向けテストパターン選択法」は、情報社会基盤の安心?安全を目指して、コンピュータの構成要素である大規模集積回路の多様な欠陥を検出可能なテストパターンを高効率に生成できる手法を提案したものです。その新規性と有効性が高い評価を受け、今回の受賞となりました。また、この論文は、米国ウィスコンシン大学マディソン校のケーワル サルージャ教授との国際共同研究の成果でもあります。