平成27年11月9日(月)、医学部附属病院が巨大地震の発生に伴う「伊方原発の重大事故」を想定した原子力防災訓練に参加しました。
原子力総合防災訓練は、国と県が11月8日(日)、9日(月)に実施したもので、当院は二次被ばく医療機関に指定されており、伊方町で被ばくした患者の搬送訓練や情報伝達訓練に参加しました。併せて、事故時の手順の確認、応急処置、線量評価等の訓練も実施しました。今回、西日本の三次被ばく医療機関である広島大学医学部附属病院や訓練評価担当の長崎大学、警察庁のスタッフも参加し、訓練は実戦さながらの緊張感をもって行われました。 まず、訓練は二次被ばくを防ぐために、治療室や器具、医療スタッフに至るまで念入りな養生を行うことから始まりました。その後、伊方町からヘリコプターや緊急車両等で患者2人が当院に搬送され、医師による治療、放射線技師による線量測定を行いました。内部被ばくが疑われる患者に対しては、体内の放射性物質を測定できるホールボディカウンターによる測定を行いました。訓練は、関係者の連携により、スムーズに実施することができました。
愛媛県は、今後30年間に巨大地震が発生する可能性が約70%と想定されています。当院では、今後も万が一の事態に備えた訓練を行っていきます。