研究センター紹介宇宙進化研究センター地球深部ダイナミクス研究センター左: 国立天文台提供 右: イラスト 落合隆郎http://www.cosmos.ehime-u.ac.jp/https://www.grc.ehime-u.ac.jp/GRCは、地球?惑星深部の物質構成?構造?運動(ダイナミクス)の解明を主な研究目的としています。地球の中心で360万気圧?5000℃にも達する超高圧?超高温の世界の理解のために、世界最大規模を含む複数の超高圧合成装置や電子顕微鏡などの分析装置を用いた高温高圧実験、ならびに、量子力学に基づく第一原理計算や流体力学に基づいた対流シミュレーションなどの理論計算といった世界最先端レベルの研究技術?理論を駆使しています。また、これらの地球惑星科学で得た「超高圧」に関する知見や技術のスピンオフとして、GRCで合成に成功した左: マントル最深部での鉱物相転移 右: 世界最硬物質「ヒメダイヤ」基礎科学の発展と多くの先端技術の開発に支えられ、20世紀には宇宙の探求が精力的に進められてきました。 21世紀に入り、宇宙の年齢が約137億歳であることもわかり、宇宙の探求に拍車がかかっています。しかし、その一方で、私たちの住む宇宙は、未知の暗黒物質に操られ、さらには暗黒エネルギーによって加速膨張していることも示唆されるに至っています。探求すればするほど、宇宙にはまだたくさんの謎があることがわかります。このような状況の中で宇宙の理解を進めていくには、いろいろな研究方法がありますが、できるだけ基本的なスタンスで進化する宇宙の姿を調べ尽くすことが肝要です。そこで、本研究センターでは宇宙の進化に焦点をあて、銀河、暗黒物質、宇宙の大規模構造、銀河中心核にある巨大ブラックホール、宇宙プラズマに関する最先端の研究を行っています。世界で最も硬い物質である多結晶ダイヤモンドをはじめとした新規素材の開発など材料科学や化学?物理学との学際的研究も展開しています。学内?国内のみならず、アメリカ?ドイツ?フランス?中国など国外の多くの研究機関と学術交流協定を結び、活発な交流の下に国際的教育研究拠点の形成を進めています。また、理学部や大学院理工学研究科の教育も担当し、学生?院生は、GRCの保有する研究機器?技術や放射光施設SPring-8などでの実験、国内?海外の研究機関での共同研究など最先端の研究環境の下で学習?研究活動を行っています。29RCSCEGRC理学部と連携して研究を推進するセンター群と、学術研究成果を公開?発信するミュージアムResearch Center for Space and Cosmic EvolutionGeodynamics Research CenterResearch Centers
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