Ⅲ56Ⅳ78Ⅴ94学生生活の手引例:傾聴/対話/ディスカッション/プレゼンテーション例:自己理解/自己決断/自己省察/生涯学び続ける姿勢例:責任感/連帯感/帰属意識/リーダーシップ例:規範遵守/セルフマネジメント/レジリエンス例:未来思考/国際性/社会貢献/アントレプレナーシップ例:協調性/多様性の尊重/ホスピタリティ現代社会において、様々な背景を持った人々が、チームを組んで課題に取り組むということは日常化?一般化してきています。そうした状況に柔軟に対応するためにも、正確な日本語運用能力や外国語運用能力、ビジネス?マナーといった狭義のコミュニケーション?スキルの獲得のみならず、相手の意図を適切に汲み取りながら自分の考えも効果的に伝えていく力が求められています。個々人が自己を実現するためには、社会的状況の中で、自分自身の個性や適性を十分に理解し、それを踏まえて決断することが大切です。そのために重要な営みが振り返りです。自身の経験や学んだことを振り返ることで、深い自己理解が促され、そこを核としながら主体的に行動していくことが可能になります。また、振り返りは継続的に行い、生涯にわたって学び続ける姿勢を身につけることが期待されます。集団や組織は、構成員それぞれが責任と自覚を持って行動し、役割を果たすことによって初めて機能します。根拠に基づき状況を把握し、他者との対話や協働を行いながら、課題を見極め、解決策を考え、行動に移していきます。そのことによって、所属している集団や組織をよりよいものにしていくことができます。その結果として、自分が所属している社会や組織、そこに所属している自分自身に対して誇りを持てるようになります。大きな目的を達成するためには、多くの人と互いに協力し合って、協調していくことが必要です。実際に多様なメンバーでチームを編成し様々な活動を行うなかで、それぞれがもつ個人の多様性に気づき、それを受容し、理解するという経験を数多く重ねることが必要です。協働のためには、他者の幸せのために行動できる「お接待」の心と実践力を身につけることが求められます。人は社会的存在であり、社会(他者)との関係の中で自分の能力を最大限に発揮していかなければなりません。社会には様々なルールや制約があり、自分が所属する組織や集団においても同様です。限られた資源や制約の中で、所属組織のルールを遵守?順応し、自分の行動を調整していくことが求められます。また、困難な状況に適切に対処できる力も予測困難な社会においてより重要となっていきます。地域や国内外には様々な課題があります。まず大切なのは、そのような課題に目をそらさず向き合う姿勢です。そして、よりよい未来に向けて、広い視野のもと、社会や環境について考え、自分なりにできる最善を尽くすことが期待されます。未来の社会をつくっていく担い手の一人としての思考や行動が求められています。目的達成のために多様な人と協働できる社会的関係の中で自分の行動を調整できる地域や国内外の課題に関心をもち、よりよい未来に向けて貢献できる様々な状況に応じて適切なコミュニケーションができる自らの個性や適性を活かして行動できる集団?組織の一員として自覚と誇りをもって行動できる10多様な人と協働する能力自立した個人として生きていく能力組織や社会を牽引する能力
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