未来の愛大生へ

2024.08.01
地域から世界へ

菅原 卓也 教授

●農学部?大学院農学研究科
●食品機能学

私は、農学研究科で食品の健康機能を解明し、その成果を機能性食品の開発に繋げる研究を行っています。愛媛は、柑橘が有名ですが、温州みかんをはじめとして、イヨカン、ポンカン、紅まどんな、さらには足球即时比分_365体育直播¥球探网4年に登録されたばかりの新品種である紅プリンセス(紅まどんな×甘平)など、様々な種類の柑橘が生産されており、その種類は40種にも及びます。それぞれの柑橘が特徴的な機能性成分を含んでいることがわかっています。例えば、温州みかんには、ベータクリプトキサンチン、ポンカンにはノビレチン、河内晩柑にはオーラプテンといった特徴的な健康成分が含まれています。

ただし、その多くが、通常は食べない果皮に多く含まれています。そこで、搾汁した後に残る残渣を対象として、柑橘果皮を機能性食品素材へと有効活用し、健康効果が期待できる様々な機能性食品への展開に取り組んでいます。未利用素材の有効活用のことをアップサイクルといいますが、柑橘果皮をアップサイクルして有効活用することはSDGsの達成や持続可能な社会の構築にも貢献する取組みにつながります。こういった研究は、柑橘生産量が多い愛媛ならではの研究であり、愛媛でこそ可能な研究です。

また、柑橘は日本だけではなく世界の様々な国でも生産されており、同様に搾汁残渣として大量の果皮が排出され、廃棄されています。したがって、愛媛で行っている研究の成果が世界で活用される、ということも考えられます。

このように、地域の素材を活用し地域の活性化に貢献することに留まらず、世界にも目を向け、グローバルに展開するような、夢のある「グローカル」研究に愛媛で取り組んでみませんか?

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