私が大学で教えている「地域経済学」では、地域に関する様々な課題について、経済学的な視点から考える学問です。地域への調査を通じてわかったことは、人口が減り高齢化が進んでいる地域でも、地域を何とか盛り上げたいと情熱をもって活動している人がたくさんいることです。そうした情熱が人と人とのつながりを通じて、連鎖的に新しい動きにつながっています。私の愛媛での研究?教育活動は始まったばかりですが、このような方々の力になれるような活動をしていければと思っています。

高校までの勉強はどうも好きになれず、大学での勉強が億劫に感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、大学では、きわめて多様な学問?研究領域があり、それを自由に学べる環境が整っています。加えて、私が所属する社会共創学部では、純粋にアカデミックな学問だけでなく、地域の人々との関わりを通じた「実践的な学び」の機会が多く用意されています。

このように社会共創学部では、アカデミックな学問と実践的な学びの両方を学ぶことができます。こうした環境の中で、自分にどのような適性があるのかは、実際にやってみないとわからないと思います。今やりたいことがいまいちわからない……といった方でも、とりあえず大学に入ってみて、そこからじっくり考えるというのもアリなのではないでしょうか。