私は、情報ストレージ研究室に所属しています。情報ストレージ装置とは、データを保存する場所のことで、中でも、ハードディスク装置(HDD:hard disk drive)は、インターネット上にデータを保存するクラウドストレージに広く使用されています。
大学入学当初、これといった目標もなく平凡な日々を過ごしていました。しかし、通信技術の講義で、目に見えない信号を数式で表現して解析し、高速かつ正確に伝送する仕組みを知って感激しました。それ以来、通信分野に興味を持って勉学に励む中で、HDDのための信号処理(=仕組み作り)の開発を行っている、記録工学研究室(現、情報ストレージ研究室)に入りたいと強く意識するようになりました。そして、念願の同研究室に入り、博士前期課程を修了しました。その後は、高等学校の教諭として勤務していましたが、研究をしている夢を何度も見るほど、もう一度研究したいと思い、退職して現在に至ります。
近年のデータ量の爆発的な増大に伴って情報ストレージ装置が求められていることは、更なる高密度化の実現です。つまり、1平方インチあたりにより多くのデジタル情報を記録することです。しかし、そうすると、読出しデータの大きさが小さくなり周囲の影響を受けやすくなった結果、データの再現性が著しく低下してしまいます。そこで、私は、HDDのための信号処理として、ヒトの神経細胞をモデル化したニューラルネットワークや、生物の進化の過程をモデル化した遺伝的アルゴリズムを繰返し復号に導入することで、データの再現性が向上することを国内外で提案しています。
未来の愛大生のみなさんへ、愛大に入学することがゴールではありません。愛大で何をどう頑張るかを考えてみてください。みなさんには素敵な「出会い」が待っていることでしょう。出会いを通して、みなさんの進む道が拓かれることを願っています。
私は、情報ストレージ研究室に所属しています。情報ストレージ装置とは、データを保存する場所のことで、中でも、ハードディスク装置(HDD:hard disk drive)は、インターネット上にデータを保存するクラウドストレージに広く使用されています。
大学入学当初、これといった目標もなく平凡な日々を過ごしていました。しかし、通信技術の講義で、目に見えない信号を数式で表現して解析し、高速かつ正確に伝送する仕組みを知って感激しました。それ以来、通信分野に興味を持って勉学に励む中で、HDDのための信号処理(=仕組み作り)の開発を行っている、記録工学研究室(現、情報ストレージ研究室)に入りたいと強く意識するようになりました。そして、念願の同研究室に入り、博士前期課程を修了しました。その後は、高等学校の教諭として勤務していましたが、研究をしている夢を何度も見るほど、もう一度研究したいと思い、退職して現在に至ります。
近年のデータ量の爆発的な増大に伴って情報ストレージ装置が求められていることは、更なる高密度化の実現です。つまり、1平方インチあたりにより多くのデジタル情報を記録することです。しかし、そうすると、読出しデータの大きさが小さくなり周囲の影響を受けやすくなった結果、データの再現性が著しく低下してしまいます。そこで、私は、HDDのための信号処理として、ヒトの神経細胞をモデル化したニューラルネットワークや、生物の進化の過程をモデル化した遺伝的アルゴリズムを繰返し復号に導入することで、データの再現性が向上することを国内外で提案しています。
未来の愛大生のみなさんへ、愛大に入学することがゴールではありません。愛大で何をどう頑張るかを考えてみてください。みなさんには素敵な「出会い」が待っていることでしょう。出会いを通して、みなさんの進む道が拓かれることを願っています。