未来の愛大生へ

2021.08.03
あ!もうこんな時間!!

齊藤 哲 准教授

●大学院理工学研究科
●岩石学(花崗岩の成因、大陸地殻の進化)

 高校生の皆さん、何かに夢中になっていて、気がついたら「あ!もうこんな時間!!」と驚くことがありませんか?僕が高校生の頃は部活にのめり込んでいたので、部活中はあっという間に時間が過ぎました。反対に授業の時間はとても長く感じて、「はやく終わらないかな…」と夕方は授業中に時計ばかり見ていたのを覚えています(先生、すみません!)。

 そんな僕は高校を卒業して「将来は世界をまたにかける研究者になるぞ!」と意気込んで大学に入学したものの、今度はサークル活動に熱中してしまい、空き時間があれば練習をしている毎日でした。進級して研究室に所属してからは、ついに憧れの研究生活が始まります。僕が専攻したのは「地学」分野の「岩石学」で、山に入ってハンマーを振り回して岩石を割ったり、試料として持ち帰った岩石を実験室で切って、光が通るくらいまで薄く磨いたり、砕いて粉にしたり、研究に必要な色々な作業があるのですが、どれも面白くて、気がつけば「あ!もうこんな時間!!」という毎日でした。研究にアルバイトにサークル活動に、いくら時間があっても足りません!

 大学のサークルでは楽器に熱中したのですが、卒業後も趣味で続けていて、研究者になって米国の大学で働いていた頃も、その大学の楽団に所属したり、芸術学部の授業のお手伝いで演奏したりしていました。趣味があると交友もひろがります。パーティーで隠し芸のように披露すれば言語の壁を超えて喜んでもらえましたし(外国語でのコミュニケーションはやっぱり大変)、「芸は身を助ける」ということで、僕の場合は大学のサークルで身につけた趣味?特技に、研究者としても一人の人間としても、いろいろな場面で助けられてきたように思います。岩石の研究も趣味の音楽も大学生になってから出会った世界ですが、どちらも「あ!もうこんな時間!!」と熱中してしまうのは、大学教員をしている今でも変わりませんね。

 ということで皆さん、大学生活は忙しいですよ!学業にサークルにアルバイトにボランティアに…、大学生になるとやりたいと思えばできることがいくらでもあります。4年間は長そうに見えますが、あっという間に過ぎ去りますので、気をつけて。入学後の新生活を楽しみにしていてください!

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