haruta_sam この授業は、人類の生存に必須な食料を生産する農地について、その整備に関する知識と共に、生活環境も含めた農村の環境整備に資する知識を得ることを目的としています。 

 

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授業内容

 教員は、独自のホームページを担当授業ごとに開設しており、実際に授業で使用する資料だけでなく、過去のテスト問題や公務員試験問題なども掲載しています。授業では資料を配布せず、このホームページに掲載されているスライドを使って進められます。

haruta_1 授業のテーマは、前回までの「水田の整備」から「畑地の整備」に移りました。今回の内容は「畑地における土の性質の改良(土層改良)」です。土層改良の方法には6種類あり、その中でも畑の特長である「混層耕」「心土破砕」「除礫」「不良土層排除」について、「水田」との比較も踏まえながら、それぞれの方法や実際に使用される機械類が紹介されました。要所要所で重要な箇所の要点を示し、ノートを取る時間を設けるなど、教員の学生に対する配慮がうかがえました。

haruta_2 また、教員は、農業土木の分野における一般的知識の指標の一つとして公務員試験問題を取り上げ、授業で学習した内容が公務員試験にどのように出題されるかを問題と照らし合わせながら丁寧に説明しました。そして、学生に向けて「丸暗記するのではなく、説明内容を理解し、イメージしてほしい」とアドバイスしました。
 さらに、毎回授業の終わりには、学生一人ひとりが学習内容や質問?感想などをコメントシートにまとめ、学習の振り返りに役立てています。このように、この授業では、各所に学生の理解力を深めるための工夫が見られました。

haruta_3 ホームページを利用することで、実際に学生から「聞き漏らした点がチェックできる」「細かい点までノートにとる手間が省け、教員の話に集中できる」「自己学習がしやすい」といった感想がありました。ホームページは、予習?復習やテスト対策、欠席した授業内容の補足などに利用されており、学生の学習意欲の向上と学習時間の増大につながっています。スマートフォンにも対応しているので、ちょっとした空き時間にもうまく活用できそうです。

 

 

教員からのコメント

haruta 農業を良好に営むためには、農業に適した「土地」と「水」と「農家が快適に過ごせる環境」がなくてはいけません。そのようなことから、この講義では、特に、良質な農地(水田、畑)を作りだす方法(農地整備手法)と、汚れた水を綺麗にする方法(水質浄化手法)を主に学びます。
 この講義の内容は、実際の農業の現場と密接に関係しています。そのため、この講義では、現場の写真を、できるだけ沢山見てもらうことを心がけ、理解してほしい重要ポイントとともに、ホームページ(受講者限定)にも掲載しています。また、得られた知識を確実に身につけてもらえるように、関連する公務員試験(農林水産省?農業土木職)の過去問題も提示して解説しています。
 この講義で伝えられる知識は、日本国内はもとより、海外(特に発展途上国)においても、農業の発展のために必須とされています。そのようなことから、この講義には、将来、海外で活躍したいと考えている学生さんも沢山参加されています。 
 日本および世界の農業の益々の発展に、技術者として貢献したいと考えている学生さんには、是非、聞いていただきたい講義です。

学生からのコメント

 haruta_stu地域環境整備学は、国際的に通用する農業土木技術者を養成することを目的とする農業土木プログラム(JABEE)の授業の1つです。講師の治多教授は、国内はもとより国外に対する見識も深く、講義の中では海外事例も取り上げます。また、講義の内容は具体的且つ実践的で、受講生は効率的かつ持続的に食料を生産する農地の整備と、住民がより安全快適に暮らせる農村の生活環境整備(水質環境など)に関する知識を学んでいきます。
 講義終了時には、その日に学んだ知識の確認と定着を目的とした「まとめメモ」を提出し、後日、講義開始前に講評が行われます。また、受講生には、将来公務員を目指している人も多いので、当日の講義資料と併せて公務員試験対策の問題集がWebサイトで公開されます。
 受験生の皆さん、地域環境整備学で一緒に農業土木の面白さを学んでみませんか?

この教育活動は、教員の実績ハイライトにも掲載されています。

 教員の実績ハイライトとは、教員の「教育活動」「研究活動」「社会的貢献」「管理?運営」ごとに、特色ある成果や業績を精選?抽出したもので、学内のみならず学外にも広く紹介することとしています。