循環経済
※掲載内容は執筆当時のものです。
研究の概要
人間社会では、自然から資源を採取し経済活動(生産?消費)を行い自然界に様々なものを排出(廃棄)しています。例えば、化石燃料を利用し電気をつくり経済活動を行い、温室効果ガスを自然界に排出しています。しかし、このような活動は、自然界の許容範囲を超えない範囲内で行わなければなりません。自然界の許容範囲を超えた資源利用は資源の枯渇を、経済活動からの副産物の過剰排出は環境汚染?気候変動など自然環境の破壊を招き、人間社会も成り立たなくなります。過剰な資源採取によって生じる自然界への負担、自然界への過剰排出によって生じる自然環境への負担をなるべく少なくするために、人間社会で必要となる政策、ステークホルダー各々の取組や協働の仕組などを研究しています。

研究の魅力
循環経済(サーキュラーエコノミー)という言葉を聞いたことがありますか。循環経済とは、従来の3R(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル))の取組に加え、資源投入量?消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源? 製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指すものです(経済産業省)。世界的に、資源制約?環境制約?カーボンニュートラルの観点から循環経済の実現の必要性はとても高まっています。日本においても2024年8月に閣議決定された第五次循環型社会形成推進基本計画では、循環経済を国家戦略として位置付けています。
循環経済の実現においては、再生可能な材料やリサイクルの技術開発、環境配慮設計などハードの面での技術開発は勿論、関連法の整備、新しいビジネスモデルの創出、ステークホルダー間の協力、消費者の行動変容などソフト面における工夫もとても大事になってきます。社会において、どのような仕組ができれば、またステークホルダーがどのような活動を行えば、そしてどのような形のパートナーシップが形成されれば、循環経済が構築できるのでしょうか。本研究の魅力は、様々な角度から沢山の方々と関わりながら進められることです。

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この研究を志望する方へのメッセージ
循環経済構築にむけて地域の多様なステークホルダーと共に研究活動しませんか。「学生主体」での活動も支援しています(三浦保愛基金後援)。一緒に活動できること楽しみにしています。