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理学部生物学科3年生の植村洋亮さんが、2018年度日本魚類学会年会において日本魚類学会優秀ポスター発表賞を受賞しました【10月6日(土)】

 2018年10月6日に東京都渋谷区で開催された2018年度日本魚類学会年会において、理学部生物学科3年生の植村洋亮さんが、優秀ポスター発表賞を受賞しました。受賞した講演題目は「自然共存域と人為移入由来地域におけるタナゴ亜科2種の交雑」で、近畿大学の細谷和海学会長より賞状が授与されました。
植村さんは1年生の12月から、理学部生物学科生態学研究室の畑啓生教員の指導のもと、地域の生態系を守る、ひいては地球の生物多様性を守るために、愛媛県を中心とした西日本各地の河川で、二枚貝の鰓に卵を産むという興味深い生態を持つタナゴ類(コイ目コイ科)について研究をすすめてきました。
各地で採集したタナゴ類の遺伝子配列を調べることで、希少なアブラボテとヤリタナゴが西日本で広く交雑しているという危機的状況を明らかにしました。またその原因として、本来の生息場所外への人為的な移植により本来共存していなかった複数のタナゴ種が出会ったこと、またタナゴが卵を産む貝が激減していることを突き止めました。
わたしたちは、地域社会のスケールから、自然環境を守りながら持続的な社会を築いていかねばなりませんが、この研究はその礎となるものです。

優秀ポスター発表賞を受賞した植村洋亮さん

優秀ポスター発表賞 賞状

 

【一般社団法人日本魚類学会 2018年度受賞者一覧】
?http://www.fish-isj.jp/about/award.html

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