理工学研究科電子情報工学専攻M2 鈴木 翔さんが、平成29年11月25日(土)にIEEE CS Japan Chapter FOSE Young Researcher Awardを受賞しました。
鈴木さんは、福井県あわら市にて開催された日本ソフトウェア科学会第24回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2017)にて「決定木を用いたJavaメソッドの名前と実装の適合性評価法の提案」という題目(総合情報メディアセンター阿萬裕久准教授、川原稔教授 共著)で論文発表を行いました。 同賞は、FOSE2017の発表論文の中で査読結果が上位であり、筆頭著者が35 歳未満の若手であった場合にその筆頭著者にIEEEから授与されるものです。
鈴木さんらはソフトウェア開発における識別子の命名に関する研究を行っています。 今回の論文では、Java言語でのメソッド(他の言語でいえば関数や手続きに相当)の名前と実装内容の適合性を自動的?定量的に評価する手法として、決定木という数理モデルの活用を提案し、多数のオープンソースソフトウェアに対する評価実験の結果について報告しました。
プログラミングにおいて、名前を付けるという作業は個人差が出やすいところであり、それゆえ、品質のバラツキを生みやすいところでもあります。 鈴木さんらの研究成果は、ソースコードの品質評価?改善に貢献する一つの有益な提案?実験報告になっている点が高く評価されました。
<大学院理工学研究科>