平成29年9月28日(木)13時30分から、総合情報メディアセンターメディアホールで、安全衛生講演会を開催しました。
この講演会は、10月1日(日)~7日(土)の全国労働衛生週間に先立ち、学生及び教職員の安全衛生に対する意識向上を目的に、安全衛生全学委員会、工学部安全衛生学生委員研修会により共同開催したもので、教職員及び学生を含む60人が参加しました。
始めに、全学総括安全衛生管理者の宇野英満理事?副学長から、「安全衛生というと、手間がかかって実験の妨げになる、といった意識を持つ人も少なくない。今日の講演で学んだことを日々の研究生活に結びつけてほしい。」と、開会の挨拶がありました。
続いて、愛媛労働局健康安全課の三好剛史課長が、行政の立場から、「これから技術者になる人の労働安全衛生」と題して、講演を行いました。愛媛県内の労働災害発生状況、死傷者数が近年増加傾向にあること、業種別では全国平均と比較して製造業が多いなど愛媛県の労働災害の特徴について説明がありました。また、全国安全週間の歴代スローガンを紹介し、単に災害発生件数を少なくすることを目指すのではなく、職場や作業にひそむ危険を解決して根底から災害をなくしていく、という考え方が大切であると述べました。
続いて、東京大学大学院新領域創成科学研究科の大島義人教授が、大学教員の立場から、「実験研究における自主的リスク管理の重要性」と題して、講演を行いました。研究活動には危険があることを前提とし、保護具の着用など備えをしておくこと、また、自主的にリスク管理をするだけではなく第三者からもチェックを受けることが大切であると述べ、危険をコントロールして安全に研究を行うことを目指していきましょう、と締めくくりました。
最後に、全学総括安全衛生管理者補佐で工学部の田中寿郎教授から2人の講師に向けてお礼の挨拶があり、感謝の気持ちを込めて参加者から拍手を送りました。本講演会で行ったアンケートでは、参加者から、「非常に参考になった。」「今一度、自分の研究室の状態を確認しようと思った。」などの感想が寄せられるなど、有意義な講演会となりました。
安全環境課では、安全衛生教育の一環として、教職員及び学生を対象とする講演会を今後も開催し、本学構成員の安全衛生管理に対する意識向上を図っていきます。
<安全環境課>