平成20年7月31日(木)、8月1日(金)の2日間、スーパーサイエンス特別コースでは、1回生12人を対象に、宇和海でフィールドワークを実施しました。
?
スーパーサイエンス特別コースとは、各学部とは別に設置した、国際的に活躍できる優れた人材を育成するコースで、「環境科学」、「地球惑星科学」、「生命科学工学」の3分野があります。平成20年度には、理数分野への高い関心と能力を有している学生をさらに伸ばすための文部科学省のプロジェクト「理数学生応援プロジェクト」に採択されています。
今回のフィールドワークは、その一環として実施したものです。
初日は、午前中に武岡英隆コース長から大量発生しているミズクラゲについての講義を学内で受け、午後には伊予市の森漁港から沿岸環境科学研究センター(CMES)の調査船「勇魚(いさな)」に乗船し、西予市(旧三瓶町)の神子之浦を目指しました。途中、赤潮に遭遇し、その海域では海水温が高いことを確認しました。その後、伊方原子力発電所や佐田岬の砲台跡を海から眺めた後、宇和海では随所で大量発生しているミズクラゲの集群を観察しました。
2日目は、法華津湾の数か所で、ミズクラゲの鉛直分布を把握するための水中ビデオ観測や、プランクトンネットによるサンプリング等を行いました。帰りの伊予灘では、推定50?60頭のイルカの群れに出会い、数頭のイルカが同時にジャンプを繰り返す様子を近距離から観察しました。
これらのフィールドワークは、スーパーサイエンス特別コース1回生の学生にとっては初めての経験であり、計測機器を取り扱うことはあまりできませんでしたが、捕獲したミズクラゲの大きさを測ったり、機器を海中から引き上げるなどの作業を体験しました。
今回、赤潮やミズクラゲの集群に見られる環境の変化を現地で確認できたことは、大きな収穫でした。慣れない船上実習ではありましたが、船酔いをする学生もなく、印象深い2日間となりました。今後、ますます経験を積んで、世界に通用する研究者として育っていくことを期待しています。?
?
??
??
??
??
??
?
?
広報室
?