平成20年4月11日(金)、附属高等学校の創立を記念して、日本人初の宇宙飛行士である秋山豊寛氏をお招きして、講演会を実施しました。
秋山氏は、1990年12月、日本人で初めて宇宙へ飛び立った方で、現在は、福島県に在住して農業を営むかたわら、宇宙での体験や食糧、環境問題を語る講演活動を行っておられます。今回、附属高等学校の創立を記念して、ご講演いただきました。
今回の題目は、「鍬と宇宙船」です。ご講演では、ご自身の生い立ちから始まり、地球の大気圏を抜け出すのに必要なスピードのこと、宇宙船発射前の緊張のことなどを、わかりやすく説明していただきました。
秋山氏は、9日間の宇宙旅行で、青い地球を見ていて、生きるとはどういうことかを考えさせられました。そして、その経験と自らが営む農業とを関連付けて熱く語られました。秋山氏によると、経験というものは、目や耳だけで伝えていくことはできず、体を通じて伝えなければならないということです。例えば、機械でなく手で苗を植える瞬間というものは、自分たちの命をつないでいっているのだということを体を通じて感じることができる瞬間だということです。
そして、最後に、21世紀は環境の時代であり、今、地球がおかしくなってきているが、おかしいことはおかしいと勇気を持って言えるような、そんな高校生になるとともに、充実した時間を過ごしてほしいと締めくくられました。
今回のご講演により、高校生たちは、どう生きていくかのヒントを得たのではないでしょうか。
広報室