平成20年4月4日(金)、法文学部中会議室において、特別セミナー「スウェーデンにおける高齢者ケアの変遷」—これまでを振り返り将来を展望する— を開催しました。
今回、ご講演いただいたのは、スウェーデン社会省理事長のKerstin Wigzell(カースティン?ウィグツェル)氏で、日本では、「社会省」は厚生労働省に、「理事長」は事務次官に相当します。
セミナーは、西村隆誉志法文学部総合政策系担当学部長の挨拶の後、鈴木 靜法文学部総合政策学科准教授の司会により進行しました。Kerstin Wigzell氏は、スウェーデンの高齢者ケア制度の歴史を踏まえ、90年代の諸改革によって家族ケアの意識が変化してきたことなどを報告されました。
その後の参加者からの質問では、日本では最低限の保障しかしないがスウェーデンではどうなっているのかに答え、両国のそれぞれの制度を比較するなどしてコメントされました。
今回の特別セミナーは、少人数で行うことを想定していましたが、予想以上の参加者があり、急遽、席を増やして対応するなど、関係者は嬉しい悲鳴を上げていました。
また、質疑応答では、Kerstin Wigzell氏が「big」(大きな問題)と言われるような質問が次々と出され、白熱した意見が飛び交う中、時間切れで終了とせざるを得ず、有意義なセミナーとなりました。
広報室