国際交流センターでは、平成20年3月6日(木)、7日(金)の2日間にわたり、法文学部大会議室において、経済産業省「アジア人財資金構想」シンポジウムを開催しました。
本センターでは、アジアの相互理解と経済連携の促進に向け、日本とアジアの架け橋となる優秀な人材を育成する高度実践留学生育成事業を本年度より開始しました。選抜された留学生に対し、ビジネス日本語教育から就職支援までの人材育成プログラムを一貫して行い、地域のグローバル化、ひいてはアジアの成長を目指す壮大なプロジェクトです。
会場には、北は北海道、南は沖縄までの県内外から教職員、企業等様々な方面の方にご参加いただき、本事業に関する周囲の関心の高さが伺えました。
第1日目は、まず遠藤弥重太理事の挨拶に始まり、経済産業省経済産業政策局参事官室参事官補佐 滝澤 豪氏から「アジア人財資金構想」事業の背景と政策意図についてご講演をいただき、続いて本事業の四国地域管理法人 合田武勝氏、河内正則氏から四国地域の実施体制や四国内企業の留学生採用に関する意識調査等の報告について、AOTS日本語教育センター長 春原憲一郎氏からビジネス日本語カリキュラムについて、国際交流センター 向井留実子准教授から本学におけるビジネス日本語教育について、それぞれ報告がありました。
午後から滋賀大学国際センター 寅野 滋講師から留学生の就職のための在留資格について、また、ひめぎん情報センター長 益 基氏、日本食研株式会社人事部長 鈴木美明氏から企業側からの視点で、留学生に求める資質についてのご講演をいただきました。そして、日本企業に就職した元留学生の韓 方氏(足球即时比分_365体育直播¥球探网法文学研究科卒業)、宋 恩強氏にも就職活動で感じたこと、日本企業に就職して感じたこと等を報告いただきました。質疑応答では、積極的な質問、意見が飛び交い、続く懇談会でも活発な意見交換が行われました。
第2日目は、北海道地域の管理法人である札幌商工会議所 西村茂樹プロジェクトリーダー、張 相律サブリーダー、瀧川浩子先生から、本事業の概要と教育事業の報告をいただきました。
2日間にわたるシンポジウムは、約180人の方が参加し、盛況のうちに無事終了し、大変充実した内容の濃いものとなりました。今回学び得た新しい意見等をどのように活かしていくかが、更なる今後の課題であると考えています。
国際交流センター