お知らせ

宇宙進化研究センター講演会「21世紀の宇宙観測」を開催しました

 平成20年2月2日(土)、メディアセンターにおいて、宇宙進化研究センター主催の講演会「21世紀の宇宙観測」を開催しました。

 この講演会は、宇宙に関する最新の研究成果について学ぶため、昨年11月に宇宙進化研究センターが発足してから初めて開催するものです。
 まず、谷口義明宇宙進化研究センター長から、「センターはできたばかりでスタッフも少なく、他の大学等から先生方をお招きしてお話を聞くことは、たいへん意義があることです。」と挨拶がありました。その後、井上 一先生(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部長)と柴田一成先生(京都大学大学院理学研究科附属天文台台長)からご講演いただきました。
 井上先生は、「科学衛星?探査機で探る宇宙」という演題で講演され、月の探査機「かぐや」、小惑星の探査機「はやぶさ」、赤外線地図作りを目的とした「あかり」などを例に説明いただきました。そして、宇宙の基本的構造物(星や銀河)以外の暗黒物質や暗黒エネルギーのこと、更には宇宙の起源について研究していく必要があることを話されました。
 また、柴田先生は、「最新の太陽像と宇宙天気予報」という演題で講演され、2006年に打ち上げられた太陽の探査機「ひので」のことを中心に、「ひので」により謎の現象が次々と明らかになってきたことについて説明いただきました。そして、太陽の活動が地球に悪影響を及ぼすことがあり、それを予報する宇宙天気予報の確立が緊急の課題であると話されました。

会場は、県内各地からの天文学に興味を持つ多くの市民でほぼ満席となる盛況ぶりで、井上先生、柴田先生とも、実際に撮影された最新の動画映像を用いて説明され、参加者たちは、食い入るように聞き入っていました。
 宇宙進化研究センターでは、今後も、著名な研究者による講演会を開催していきます。

広報室