平成19年12月21日(金)午後1時30分から、教育学部総合人間形成課程人間社会デザインコース発足記念イベントを教育学部大講義室で開催しました。
総合人間形成課程は、国際理解教育コース、情報教育コース、生活環境コース、人間社会デザインコースの4コースがあり、学部内の再編成により、平成20年度に発足します。本課程では、現代社会の抱える課題「国際化?情報化?高齢化?価値観の多様化」をキーワードに、学校教育のみならず広く社会の教育力を高めるために能力を発揮できる人材の養成を目標にしています。また、人間社会デザインコースは、人間の生き方を社会と結びつけてデザイン(考案?計画)し、人間の共生が実現する社会を主体的に考えていくコースです。
今回、本コースでの学びを先取りする講演会と人間社会デザインコースの入試やカリキュラムに関する説明会を開催し、高校生や高校教員、学生など約100人が集まりました。
第I部では、ジョブカフェ愛workとの連携による講演会を行いました。国際理解コーディネーターの中矢 匡(なかや ただし)氏を講師に迎え、「私の履歴書」と題してご講演いただきました。中矢氏が、様々な地域の衣装?写真?VTRなどを具体的に提示しながら、世界各地の人々の生き様との出会い、そこでのご自身の変革を紹介されました。参加者は、自分の生き方、社会の中の自分を考える機会となりました。また、コースの趣旨である、現代社会の要請に受け身に対応するのではなく、幅広い知識と教養、柔軟な思考力と実行力を持ち、諸機関や人材をうまくコーディネートしていくことの大切さと難しさ、そして自分の将来の有り様について考えるきっかけとなりました。
第II部では、高校生、高校教員及び保護者を対象とした人間社会デザインコースの概要と入試について、コースの担当教員から説明がありました。
コースの概要については、
(1)どのような人を求めているのか?、
(2)何が学べるのか?(カリキュラムとその特色、理念について)、
(3)どのような人を育成しようとしているのか?(資格、想定される就職先について)
などの説明がありました。
また、入試については、
(1)どのような試験があるのか?、
(2)今年度行われた試験とこれからの試験について、
(3)どのようなことを日頃からしておけばよいのか?
などの説明がありました。高校生からの質問もあり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
人間社会デザインコースでは、「地域」「福祉」「平和」という三つのフォーラム(対話の場)を設けます。そのフォーラムを中心に、理論と体験を統合した実践的な知を養うことを目指しています。この趣旨に沿う学びの場を、これからも提供していきたいと考えております。
広報室