平成29年5月14日(日)、大学院理工学研究科環境機能科学専攻の井上雅裕教授が第74回中国四国植物学会大会で学会功労賞を受賞しました。
井上教授は本学会および前身の日本植物学会中国四国支部の愛媛県幹事を長年務め、学会の運営と大会開催に尽力し、また、植物学会の編集委員や植物生理学会の評議員などを務め、学会大会では若手研究者や高校生の教育研究の支援?啓蒙活動にも携わりました。さらに、海外学術雑誌の副編集長や編集委員を務め、国際植物環境汚染会議では最優秀論文賞を受賞するなど、植物学界の国際的な発展にも貢献しました。
井上教授の専門は植物生理学で、植物ホルモンによる成長調節機構、細胞壁タンパク質の機能、植物シンク細胞の糖ヌクレオチド代謝、植物と菌類の重金属耐性と金属集積機構、環境適応や生物相互作用など、幅広いテーマについて研究し、それらの成果を多数の論文や国際会議で発表しています。
これらの長年における苦労や功績が中国四国植物学会功労賞の受賞に相応しいとして5月13日開催の役員会、14日開催の学会総会においてそれぞれ満場一致で可決されました。総会会場では伊藤岳学会庶務幹事から履歴と選考経過の紹介があり、続いて山口富美夫学会長から表彰と感謝の詞が述べられ賞状が授与されました。