農学研究科の武山絵美准教授が、平成28年度農村計画学会ベストペーパー賞を受賞し、その授賞式が平成29年4月15日(土)、平成29年度農村計画学会春期大会(於;東京大学弥生講堂)にて行われました。
受賞論文である「瀬戸内海における海を越えたイノシシの生息拡大プロセス-愛媛県松山市全有人島を対象とした聞き取り調査に基づく考察」は、津和地島にイノシシが初侵入した平成11年以降、平成25年までの15年間に周辺の島々へ生息を拡大させるプロセスを、聞き取り調査および地理的、社会的データ等から明らかにしたものです。本論文は、多様なデータを丹念に収集してプロセスの解明につなげたこと、イノシシの生息拡大を誘発する条件を整理してこれを阻止するための方策提言につなげたことが、農村計画学の進歩に寄与する先駆的で優秀な業績であり、ベストペーパー賞にふさわしいと評価されました。
<農学部>