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農学部4回生の下村佳史さんらが第50回大気環境学会年会でベストポスター賞を受賞

 平成21年9月16日(水)?9月18日(金)に横浜市で開催された大気環境学会第50回年会において、生物環境保全学専門教育コース?大気環境科学研究室4回生の下村佳史さんらの「丹沢山地における過去30年の気象トレンド」がベストポスター賞を受賞しました。

 選考は、今回のポスター発表102件に対し学会参加者が一人一票の投票を行い、内容の新規性や明快さに加え分かり易い表現が高く評価された結果、最多得票を得て、受賞に至りました。
 この研究では神奈川県丹沢山地周辺のブナ林の衰退の影響と気象との因果関係を調べるために過去30年間の気象解析を行い、都市地域近くや元々平均気温が低い地域での気温上昇率が顕著なこと、同じ場所でも日最低気温の気温上昇率が大きいこと、主風向の変化はないこと、神奈川県南部の地域を中心に30℃を超える高温日には南風が吹く時間数が他の温度時より多くなること等を明らかにしました。
 この事から丹沢山地でオゾンが高濃度になる南風時に高温となる時間数が増え、総体としてオゾンが高濃度になる日が多くなる傾向にあることが分かりました。