平成21年10月24日(土)?10月25日(日)に岐阜市で開催された第14回日本食物繊維学会学術集会において、応用生命化学専門教育コース?栄養科学研究分野大学院2回生の 藤谷 美菜さんらの「イソフラボン腸内細菌代謝物エコールはほとんどが腸肝循環中に存在し、小腸上部粘膜のCCKmRNA発現量を増加させた。?大豆イソフラボン腸内細菌代謝産物はルミナコイドではないか??」が発表賞を受賞しました。
選考は、今回の発表17件に対し集会長および各セッションの座長らにより、研究内容のレベルやプレゼンテーションのわかりやすさ、発表者の総合理解度をポイントとして行われました。今回の受賞は研究内容の面白さと研究に対するイニシアチブが高く評価されたものです。
この研究では大豆イソフラボン腸内細菌代謝物が食欲を抑制する機構の解明が試みられ、すでに知られている大豆イソフラボンの多くの生理効果と異なり、食欲抑制の作用部位が消化管腔内である可能性が示唆されました。食物繊維やオリゴ糖のように吸収性が低く消化管腔内を生理作用発現の場とする食品成分をルミナコイドと呼びますが、この研究では大豆イソフラボン腸内細菌代謝物エコールがルミナコイドの一つと扱う必要があることが提案されました。