平成29年3月8日(水)、医学部附属病院地域医療支援センターが平成28年度愛媛県東予地区病院指導医講習会及び病院連携記念講演会を今治市で開催し、東予地区の病院、各市町の行政機関等から約30人の参加者がありました。
? 地域医療支援センターでは、愛媛県の地域医療の充実?発展を目指して、県内各地区での若手医師の研修指導体制を整備し、地区内の医療問題や病院勤務環境について共通認識を高め、病院間の連携を深めていくために、県内各地区で「病院指導医講習会及び病院連携記念講演会」を開催しています。
? 今回、東予地区で実施した講習会では、高田清式地域医療支援センター長の開会挨拶に続き、高橋副センター長から医学生のマッチングの動向と県内の看護師確保について、また、高田センター長から新しい専門医制度の現況と地域病院の役割について説明がありました。
その後、大学院医学系研究科 地域医療学講座の川本龍一教授が「地域志向型医学教育の実践と効果」と題した記念講演を行いました。
川本教授は、西予市立野村病院での地域志向型医学教育の実践について、地域医療に必要な資質?能力、地域医療実習の詳細な内容、実習を通じた学生の意識の変化や関心?願望等の分析結果等について、具体例を挙げて分かりやすく紹介しました。
参加者は、川本教授の記念講演に熱心に聞き入り、講演後には、学生の地域医療志向を高めるための秘訣、医療の再構築を図るため医療者や住民の意識啓蒙をどうすればよいか等について活発な質疑が交わされ、愛媛の地域医療の現状、地域で医師を育てる教育実践、実習生受入病院の心構え等について考える良い機会を持つことができました。
アンケートでは、「地域医療学講座の取組が良く分かった。」「地域志向型医学教育は大変興味深かった。」「地域医療についての学生?研修医の意識が参考になった。今後の指導に活かしたい。」「新専門医制度の現状がよく分かった。」などの回答があり、好評を得ることができました。
本センターでは、今後も同講習会を定期的に開催し、県内各地区の医療機関の連携に資するとともに、地域医療を担う医師の養成を推進していきます。
<医学部総務課>