お知らせ

医学部附属病院が愛媛県と災害派遣医療チーム(DMAT)運用に関する協定を締結

 平成21年7月31日(金)、医学部附属病院と愛媛県との間で、「災害派遣医療チーム(DMAT)の出動に関する協定書」を締結しました。

 DMAT(ディーマット)とは、大規模災害や事故などの被災地に迅速に駆けつけ、災害発生急性期といわれる、48時間以内に活動できる機動性をもった、専門的な訓練を受けた災害派遣医療チームのことです。大規模災害や事故の際には一度に多数の傷病者が発生し、被災地の医療機関だけでは対応できないことが考えられます。このような場合、専門的な訓練を受けた医療チームを速やかに被災地に送り込み、現場での緊急治療や病院支援を行いつつ、被災地で発生した多くの傷病者を被災地外に搬送することで、死亡や後遺症の減少が期待されます。

 今回は、愛媛県と本院を含む5つの県内DMAT指定病院との間で、 DMATが出動する際の基準や活動内容、県や各病院の役割分担などについて具体的にルールを定め、県全体として運用する「愛媛DMAT」としての体制が構築されました。また、愛媛県の他、香川県、徳島県、高知県でも同日付でDMAT運用が開始され、四国全体として災害時の医療チーム派遣についての体制が整備されました。

 本院では救急部が中心となって、平成18年度より訓練を受けた医師、看護師及び連絡調整員がDMATを編成し、平成21年7月現在3チーム体制で災害時の出動に備えています。本院のDMATには、まだ出動の実績はありませんが、今世紀前半には東南海?南海地震の発生が予想されており、今後さらにスタッフの育成に努め、DMAT体制を充実させていくこととしています。