お知らせ

教育学部附属小学校の児童が「宇宙カボチャ」を栽培

宇宙を旅したカボチャの種が、四国で唯一、附属小学校の児童により育てられています。

 「子どもたちに宇宙をより身近に感じて欲しい。」という願いから始まった「パンプキンミッション」。

 平成20年11月、345粒のカボチャの種がスペースシャトル?エンデバーに乗って宇宙へ旅立ち、国際宇宙ステーションにある日本の実験棟「きぼう」で8ヵ月半保管された後、平成21年7月、若田光一飛行士とともに地上に帰還しました。

フライト証明書

「パンプキンミッション」とは?

 そして、この種を栽培してくれる幼稚園や小学校を募集している、という話を附属小学校の児童が担任の先生に話したのをきっかけに、平成22年3月、栽培をサポートすることとなった農学部 杉本秀樹教授のもとに届いた10粒の種を、附属小学校3年生の児童7人がポッドに植え、こうしてカボチャの種の栽培が始まりました。

 カボチャの種は、当初、杉本教授のもとで育てられていましたが、10粒のうち8粒が発芽したため、平成22年6月17日(木)、そのうちの4本の苗を、4年生となった児童7人が農学部の圃場に移植することになりました。農学部にやってきた児童は、カボチャの苗を取り囲み、おそるおそる葉に触れていました。

 児童自ら苗を圃場に運び、いよいよ移植開始です。農学部の学生が作った畝に、杉本教授が研究を進めている乾燥クラゲを肥料として撒き、その上に被せたシートに穴を開け、ポッドから取り出した苗を移植します。
 児童は、学生に手伝ってもらいながら無事4本の苗の移植を終え、最後に順調に成長することを願って、全員でお祈りしました。

 今回、移植しなかった4本の苗とまだ発芽していない2粒の種は附属小学校に持ち帰り、苗は附属小学校に移植し、種は芽が出るまでしばらく様子を見ることになりました。

 カボチャは、7月頃に花を咲かせ、8月頃に実がふくらみ始め、9?10月頃収穫できる見込みです。

 児童は、「カボチャの成長を毎日、日記につけながら大事に育てたい。そして、実を付け、種が取れたら、他の学校の友達に配りたい。」と話していました。

 宇宙を旅したカボチャの種が、どんな花を咲かせ、実を付けるのか。子どもたちの宇宙への夢と希望とともに育ち、将来、それがさらに大きな輪となって広がっていくことを願います。

<広報室>