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「ぐるっと地球一周 モリナの旅のはなし」を開催

平成22年6月9日(水)、10日(木)、校友会館において、教育学研究科の守田えりなさんが「ぐるっと地球一周 モリナの旅のはなし」を開催しました。

 「ぐるっと地球一周 モリナの旅のはなし」は、世界20カ国を船で旅した守田さんが旅先で撮影した写真や各国の雑貨などを展示したり、スライドを使って旅の体験を語ったりしたもので、平成20年に八幡浜で開催して以来、2回目の開催です。

 中学生のとき、ホームステイ先のアメリカに感銘を受けた守田さんは、もっと視野を広げるために世界中を旅したいと考えていたそうです。そして大学院1年のとき、非政府組織(NGO)「ピースボート」の船旅に参加しました。「ピースボート」では、現地のNGOと連携していることから、各地の大自然や世界遺産を楽しめるだけでなく、学校や一般家庭、難民キャンプなど、通常のツアーでは訪れることのできない場所を訪問することで現地の人々の素顔をかいま見ることができます。守田さんは東南アジアや中東、ヨーロッパ、北米、南米を103日間かけてまわり、支援物資の配布や子どもたちとの交流などを行いました。

 会場では、守田さんが撮影した写真やそれぞれの国で購入した伝統工芸品などを展示していました。国ごとに分けて展示している写真パネルには、各地の風光明媚な景色や世界遺産、現地の人々の素顔などが収められており、自然の雄大さや世界の多様性に圧倒されるとともに、平和や貧困などの問題についても考えさせられました。また、それぞれのパネルには国の位置を示した世界地図を貼ったり、写真一枚一枚にタイトルをつけたりして、とても見やすく分かりやすい展示になっていました。そのほか、開発途上国の商品を適正価格で売買するフェアレード商品のコーナーも設けられていました。

 スライドショーでは、出航から始まりそれぞれの国で守田さんが体験したことをスライドとともに楽しく語ってくれました。有名な観光地の写真もたくさんあり、まるで自分も世界一周しているような気持ちになりました。

 各地の素晴らしい大自然や遺跡を訪れ、その地で暮らす人々と出会い、その歴史や生活に目を向けることは、異なる国や文化圏にある人々との相互理解へとつながります。だからこそ自分が見てきた世界を一人でも多くの人に「伝えたい」「知って、考えてもらいたい」、そして世界についてみんなで考えることで愛媛や四国から平和への第一歩を踏み出して欲しいと守田さんは語ってくれました。今後も機会があれば展示会を開催したいそうで、守田さんの働きかけが多くの人に届き世界とのつながりを考えるきっかけとなることを期待しています。

<広報室>