平成22年5月26日(水)から28日(金)に、九州大学医学部百年講堂で開催された日本計算工学会第15回計算工学講演会において、理工学研究科生産環境工学専攻の中畑和之准教授と牛尾賢司君(H22年3月理工学研究科博士前期課程修了)がグラフィクスアワード優秀賞を受賞しました。
本賞は、計算工学講演会論文集に掲載された論文中のコンピュータグラフィクス画像のうち、優秀と認められるものに「グラフィクスアワード」として授与されたものです。今回受賞した論文名は、「3次元イメージベースEFITによる超音波伝搬解析」であり、中畑准教授とこの春に理工学研究科博士前期課程を修了した牛尾君、他2人の共同論文です。発電プラント中のタービン部材の形状は非常に複雑なのですが、CADから起こしたタービンのボクセル集合体を元に数値計算するイメージベースEFITによって、タービン中を伝搬する超音波の挙動を可視化したものです。この技術は、複雑なもの(形状、非均質、異方性)でも容易に波動解析シミュレーションができ、非破壊検査、物理探査、室内音響解析等への応用が期待できます。今回は特に、金属中の波動伝搬を3次元的に分かりやすく可視化したことが評価されました。