平成22年5月26日(水)、足球即时比分_365体育直播¥球探网サテライトオフィス東京(東京?田町)のキャンパスイノーベーションセンターにおいて、農学部逸見彰男教授が主催する産学官組織「人工ゼオライトフォーラム」が、環境技術に関する最新情報を同フォーラム会員企業へ提供することを主な目的として、平成22年度の総会にあわせて講演会を開催しました。
「人工ゼオライトフォーラム」は、「人工ゼオライト」に関わる諸技術の応用拡大及びその認知活動を通じて、健全な市場形成を促し、製品の普及促進を図り、そして地球環境問題やエネルギー問題を解消し、もって関連産業の発展と国民生活の向上に寄与することを活動目的として、電力、土木コンクリート、緑化、化学工業などに関係する企業及び大学?公設試験研究機関等からなる組織です。
人工ゼオライトは、逸見教授のグループの研究によって創製された機能性新素材です。電力産業の副産物である石炭灰から製造できるので、循環型社会構築やゼロエミッション達成に貢献するリサイクル素材として広まっています。昨年12月に、経済産業省が人工ゼオライトに関する標準化「人工ゼオライトの陽イオン交換容量(CEC)測定法 JIS K 1478」をJIS規格に制定し、人工ゼオライトの新素材としての認知度も高まっています。
今回の講演会は、社会的に関心の高い地球温暖化防止との関連で、二酸化炭素を減らして低炭素社会を構築していこうという最近の情勢を敏感に受け入れ、この情勢を環境ビジネスでの追い風として捉えることで、人工ゼオライト技術を関連会員企業がより広く展開することを支援するために開催したものです。
講演会では、人工ゼオライト及びその製品を一つの「売り物」として、環境産業?環境ビジネスを進めながら、いかにして企業利益をあげ、昨今の経済危機を乗り越えていくかについて、活発な討論や意見交換を行いました。大学の社会産業連携の推進がかけ声倒れになりやすい状況のなかで、本学サテライトオフィス東京での「人工ゼオライトフォーラム」総会?講演会は、環境ビジネスに関わる企業との連携拡大には、東京をベースとした活動の「場」が必要であることを再認識させるとともに、本学の全国的知名度の向上に貢献できる良い機会となりました。
<農学部>