平成22年3月2日(火)、農学部大講義室で、農山漁村地域マネジメント特別コースの二回生(第1期生10人)が課題科目成果発表会を開催しました。
課題科目は、昨年夏に実施された6週間に渡る農林漁家実習から学んだことです。発表会には、実習先の農林漁家、愛媛県農林水産部職員、自治体職員、「地域マネジメントスキル修得講座」を受講する社会人の方々、学生の出身高校の先生方、学生の保護者、同コース一回生、平成22年度同コース入学予定学生とその保護者、同コース設立?運営関係者など約80人が参加しました。
司会は二回生の酒井優覚君、桑原成弥君が担当し、最初に二回生を代表して日野輝将君が挨拶をしました。泉英二理事?副学長、林和男農学部長の挨拶があり、同コース専任及び関係教員の紹介の後、二回生全員がパワーポイントを使って、一人15分(発表10分、質疑5分)の発表を行いました。発表テーマは、「田村家の農林業経営の特徴(大森雄二君)」「グリーンツーリズムを活用した農家の生き方(亀岡慎平君)」「先進農家あべばら園の経営(桑原成弥君)」「三軒の農家に学ぶ(酒井優覚君)」「負けない組織(清家拓実君)」「中山間地の特徴を活かしたトマト栽培(武智正人君)」「伊藤氏に学ぶ、畜産経営としてのあり方(中谷祐輔君)」「山之内さんを通して、農村のリーダーについて学ぶ(日野輝将君)」「宇和島市三浦地区における真珠業の現状と課題(柳生侑香さん)」「観光農園を活かした農家経営(山内泰典君)」と実習先により多彩なものでした。参加者は、堂々と発表する学生達に、農山漁村の地域再生リーダーに育ちつつある姿を見ることが出来、感動で目を潤ませる保護者や高校教諭も見られました。質疑、感想では、発表した学生に、今日の農林漁家を取り巻く厳しい経営環境もあって、さらなる資質向上に向けた暖かい激励とアドバイスが相次ぎました。最後に、同コース長である鶴見武道教授が、参加者に謝辞を述べ閉会しました。
なお、当日は二回生が一回生の時に取り組んだ先進地実習、農山漁村生活技術学習、高大連携事業参加学習などの活動記録集『俺たちの一年』(A4判258頁)が参加者に配布されました。
間もなく三期生を迎える同コースは、全国の大学でも珍しいコース。農山漁村地域マネージャーの育成という困難な課題にチャレンジしながら、着実に前進していることが関係者によって確認され、コースの学生?教職員にとっては、さらなる前進のための決意の場となった貴重な発表会でした。
<農学部>