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『TBL(チーム基盤型学習)講演会』を開催しました【11月30日(水)】

平成23年11月30日(水)、理学部会議室において、『Team-Based Learning(チーム基盤型学習)講演会』を開催しました。

 理学部では、前学期?後学期の期間中にFDウィークスを設定しており、FD活動の啓発に努めていますが、平成23年度後学期のFDウィークス期間内の行事の一環として、平成23年11月30日(水)、総合研究棟Ⅰ理学部会議室において、高知大学総合教育センターの立川明准教授をお招きして『Team-Based Learning(チーム基盤型学習)講演会』を開催しました。
 この講演会は、(1)TBLの進め方と効果、(2)TBLで使える『良い問』、の2部から構成され、スライド及び配付資料に沿って行われました。参加した教員は約20人でこのうち女性教員は1人でした。FD活動の重要性はかねてより指摘されており、中でも『授業方法の改善』は重要な課題のひとつです。今回の講演はその授業方法の改善に直結する『チーム基盤型の学習(TBL)』がテーマです。
 TBLは、その名の通り、グループ学習を基盤とする授業方法であり、(1)少人数、多人数に関わらず学習を促進させる、(2)グループのメンバーが結束してひとつの目標に向かって学習するよう促す『仕掛け』を工夫する、(3)いかなる人数にも対応できる、といった点に特長があり、今回の講演はこれらを体験できるよい機会となりました。講師の立川先生の専門は化学ということもあり、理学部教員による授業方法を改善するツボをよくご存知ですので内容は大変わかりやすく、また、質疑応答に関しても理学部の授業内容に特化した数多くの事例が議論され、大変参考になりました。
 前半では、実際のTBLの授業内容にそって、まず簡単な内容のマークシートのアンケートによりグループ分けが行われ、各グループ4?5人からなる5グループが各テーブルに着席しました。その後、IRAT(Individual Readiness Assurance Test、個別準備確認試験)やGRAT(Group Readiness Assurance Test、グループ準備確認試験)の作り方など、TBLの効果的な実施法が演習をまじえながら解説されました。後半では、各教員が持ち寄った自分自身の教材をもとにして、実際にTBLの授業で使用できる問題を作成するというワークを行い、効果的な良問作りを体験しました。
 参加者の大部分はTBLの詳細をよく知らない教員でしたが、GRATではスクラッチカードが使われるなど遊び心も加わっていましたので、今回の体験はとても新鮮に感じました。これを機に、TBLを利用した授業方法改善という新しいFD活動展開の機運が理学部全体で高まることを期待しています。

講演会の様子

講演会の様子

 

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