お知らせ

平成23年度愛媛県糖尿病協会総会を開催

平成23年6月11日(土)に、南加記念ホールで開催された平成23年度愛媛県糖尿病協会(日本糖尿病協会愛媛県支部)総会において、附属病院薬剤部武市佳己主任技師と分子遺伝制御内科学西田亙助教が、約100人の参加者に特別講演を行いました。

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講演会の様子

 

 講演では、最初に、武市主任技師が、「大震災から学ぶ―薬で注意すること―」と題して、東日本大震災被災地において救援活動を行った報告から始まりました。その中で、糖尿病や高血圧症など持病を持っていて、薬が手放せない人は、普段から、予備の薬をお薬手帳と共に置いておくことが大切。また、予備の薬は、毎日使う薬とローテーションさせることで、古くならないように気をつけること。災害時には、自分の判断で薬の摂取を止めたりしないことなど、災害と薬について具体的な話をしました。
 続いて演壇に立った西田助教は、「災害と糖尿病」というテーマで、阪神大震災で診療活動に参加した経験と、糖尿病の専門家としての見地から、糖尿病患者が災害時に注意しなければならないことについて講演し、「災害は、高脂肪の食事や高いストレスなどで糖尿病を悪化させることが多い。逆に、状況が悪いと、低血糖から重篤な状態に陥ることもあるので、糖尿病患者は、災害時には一層の注意が必要である。また、避難所生活では誤嚥性肺炎のリスクが無視できない。これは、避難所などで口腔ケアができないためで、歯磨きができれば改善するものである。避難袋には歯磨きのセットを是非入れておいて欲しい。」と語りました。
 武市主任技師、西田助教の講演内容には、災害救援活動に参加した経験から、普段何をしておかなければならないか、特に持病がある人の平時の心がけについて重要な示唆がありました。

<医学部>